札幌人図鑑 › 教育者
2019年10月29日
第1662回 孔子76代目子孫 孔佩群さん
2016年から登別市役所勤務、論語の教育実践を通じて人材育成に携わっている。論語には、心正しく堂々と生きる力があるので、先祖が説いた五徳「仁・義・知・信・礼」を通じ、実践哲学として広く伝えていきたいと語ります。今日のゲストは孔子76代目子孫の孔佩群さんです。中国広東省生まれ。中国の小学校・専門学校の教諭を経て、2001年に日中友好交流研修を機に来日。二児の子育てに追われながら、独学で日本語能力試験1級を取得した。たまたま観光で訪れた栃木県の「足利学校」で、熱心に論語を教える様子を見て衝撃。日本人気質と論語の相性の良さを感じたと振り返ります。
*孔佩群さんは2020年3月11日に日本人に帰化され、お名前が孔令群さんになりました。
孔佩群さん Web
*孔佩群さんは2020年3月11日に日本人に帰化され、お名前が孔令群さんになりました。
孔佩群さん Web
2019年08月27日
第1638回 北海道教育委員会 委員 鶴羽佳子さん
HBCアナウンサー、NHKキャスターを経て、現在は研修講師をしている。新人社員研修では電話の取れない人も多いけれど、トレーニングを重ねれば「企業電話応対コンクール」で全道優勝するまでに。札幌東商業高校の生徒も4年連続出場しているが、やり続ける事で先生達の意識も変わってきたと感じる。「ことば+コミュニケーション」が大切なことを伝えたいと語ります。今日のゲストは北海道教育委員会委員の鶴羽佳子さんです。キャリアを買われ教育委員会に関わるように。すると北海道の子供達は全国と比べ体力が著しく低いことを知る。そこで地域の小学校で「運動教室」を始めた。遊びながらかけっこや鞠つき、ケンケンパだって運動のきっかけになると力を込めます。
北海道教育委員会
鶴羽佳子さんのオフィシャルブログ
北海道教育委員会
鶴羽佳子さんのオフィシャルブログ
2018年11月14日
第1522回 光塩学園調理製菓専門学校 学校長 南部ユンクィアンしず子さん
子供が喜ぶからと赤飯に甘納豆を乗せたのは、キャリアウーマンの先駆けだった母。昭和20年代、全道くまなく教えて周るほどの評判で、行く先々で甘納豆が売りきれた。いまも入学式の翌日の給食は、甘納豆のお赤飯だと語ります。今日のゲストは今年創立70周年を迎える、学校法人光塩学園理事長、光塩学園調理製菓専門学校長、光塩学園女子短期大学教授、附属幼稚園園長の南部ユンクィアンしず子さんです。和光大学卒業後、パリ大学へ留学し、フランス人と結婚した。食べ歩きが大好きな人でいろんなお店に二人で行ったし、料理が大好きな人で自宅での食事はほとんど彼がつくってくれた。日本に来て初めて「甘納豆のお赤飯」を食べた時は、これはスイーツなの?ごはんなの?と不思議がって食べていたと笑います。
学校法人光塩学園
学校法人光塩学園
2018年08月21日
第1488回 国語専門塾みがく塾長 坂本明美さん
コミュニケーションの基本は国語。自分を表現したり人の心を理解する為にずっと使う力なのに、社会に出ると教わる機会がない。そこで社会人向けの「聞く力講座」を開催すると「うちの子にも・・」といわれたのが、この塾をつくるきっかけ。お陰さまでずっと満席だと語ります。今日のゲストは国語専門塾みがく塾長の坂本明美さんです。どの教科も優秀なのに、国語だけ苦戦している高校生を教えたことがあった。本人の頑張りもあり、第1志望の名門大学に現役で合格、卒業後は大手企業に就職したと聞き喜んだ。しかしわずか三ヶ月でその会社を辞めてしまい、その後ホームレスになってしまったと知り愕然とする。あの時、国語を受験対策のテクニックだけで教えてはいなかったか。国語の教師として、もっとやるべきこと、出来ることがあったのではないか。そう考えるようになり、国語専門の塾を作ろうと動き出します。
国語専門塾みがく
国語専門塾みがく
2018年07月30日
第1478回 大通幼稚園 園長 藪淳一さん
昭和4年に創立した伝統のある幼稚園。10年前に父が他界し理事長となり、今年4月から園長も兼務に。昨年園舎を新築し、園庭の遊具が新しくなり砂場も2つ。広いホールやお母さんたちの集えるカフェも作ったので、地域に開かれた幼稚園になりたいと語ります。今日のゲストは大通幼稚園園長の藪淳一さんです。東大卒業後、HBCに入社。中高時代は生粋のラジオっ子だったので、入社試験で「ラジオがやりたい」と猛アピール。入社後は念願叶って「ベストテン北海道」を担当することに。「ヤビーさん」という愛称で呼ばれ「いぇ〜い!」が合言葉。実は中高生がメインターゲットの番組だったので、当時のリスナーさんがお母さんとなり入園説明会に来て「なんでヤビーがここに!?」と、驚かれてしまうと笑います。
学校法人相愛学園 大通幼稚園
学校法人相愛学園 大通幼稚園
2018年05月14日
第1448回 札幌新陽高校 校長の右目 小林さやかさん
ノンフィクション「ビリギャル」主人公のモデルとして、1年に90回もの講演をしている。学生にお話しすることが多いが、親御さんに話す時間も大切にしている。子供の頃から自分の母は一切ストッパーにならなかった。映画の中の母親像は全然盛っていない。むしろもっと凄いと語ります。今日のゲストは札幌新陽高校の校長の右目、小林さやかさんです。全国で講演をするうちに、もっと教育を学びたいと思った。Facebookで見つけた新陽高校の校長日誌が好きで、いつか直接お会いしたいと直メール。面識ができ、やりとりする中で「大学院に進もうか悩んでいる」と相談すると「現場がいいよ」と薦めてくれた。4月から新陽高校にインターンで来ると「校長の右腕」という席の隣に「校長の右目」という席が用意されていたと笑います。
小林さやかさん ブログ
札幌新陽高等学校
小林さやかさん ブログ
札幌新陽高等学校
2017年12月18日
第1394回 寺子屋・こども論語塾主宰 新田修さん
毎月第3土曜日の午後、お寺の本堂をお借りして論語の素読をしている。最初は座禅を30分。お坊さんの指導のもと、下は4歳から上は82歳まで。人間は迷いや悩みがあるもの。大切なのは、調身・調息・調心だと語ります。今日のゲストは寺子屋・こども論語塾主宰の新田修さんです。北海高校で教師として英語を教える一方、弁論を40年指導してきた。退職が近づいたある日、生徒から「世界の3大聖人は釈迦とキリストと…誰でしたっけ?」と聞かれ「孔子だよ」と答えたものの、論語は2〜3しか出てこない。これではいけないと勉強してみると、論語の奥の深さに魅了され多くの本を読み漁った。学者の解釈により訳がまるで違ってしまう所が面白い。自分の解釈も盛り込んだ著書も出版したと語ります。
寺子屋・こども論語塾
新田さんの著書「日に日に新たに 亦 楽しからずや」
寺子屋・こども論語塾
新田さんの著書「日に日に新たに 亦 楽しからずや」
2017年10月10日
第1365回 パーマカルチャー研究所 三栗祐己さん
住まいを手作りし、太陽光発電の電気を使い、手掘りの井戸の水を使うなど、少ないエネルギーでしかも楽しい生活を作る実験をしている。現在は家族4人で電気代500円生活を実現。エネルギー問題を解決するために、自らの生活をもって発信していきたいと語ります。今日のゲストはパーマカルチャー研究所代表の三栗祐己さんです。北大工学部出身で、専門は電力・エネルギーだった。エネルギー問題を自分の研究で解決しようと東京電力へ就職。しかし需要がある限り電気を作り続けるのが仕事だったため退職。札幌へ戻る。ところが家族でタイを訪れた際、暮らしを良くするために働くノンストレスでシンプルな生活を目の当たりに。「探していたことがここにあった!」と感じたと振り返ります。
パーマカルチャー研究所
パーマカルチャー研究所
2017年03月27日
第1280回 アニマドーレ食育特任教諭 黒井憲さん
課題探究的学習であるバカロレア教育を行う札幌開成高校の英語教諭をしている。一方で、食育プログラムの確立と北海道の一次産業の活性化を目的とする「アニマドーレ」の活動も。一つのプログラムに複数の学校が関わり、授業として混じり合うことで面白い化学反応が起こると語ります。今日のゲストは札幌開成中等教育学校英語科教諭 兼 アニマドーレ食育特任教諭の黒井憲さんです。農家の子で、先生が苦手な授業中に寝ちゃうような子だった。ところが大学時代に学習塾でバイトをすると楽しかった。技術的スキルを叩き込まれ子供達の満足度も高く、3年目に塾講師ランキング全国1位に。その後、自信を持って教師の道へ。ところが最初に勤めた高校でそれまでのやり方が全く通じず、愕然としてしまったと振り返ります。
札幌開成中等教育学校
アニマドーレ
札幌開成中等教育学校
アニマドーレ
2017年01月31日
第1257回 こども學舎理事 河村泰孝さん
待機児童問題がクローズアップされ、保育園は増えてきたけど保育士はまだ足りていない。そこで、大学・短大・専門学校じゃなくても学べる場を、働きながら学べるNPOとして開講。昨年末にできた「保育士修学資金貸付金」は、卒業後5年以上保育園で勤務すれば返済は免除。シングルマザーの為のサポートなど、知ってほしい新しい制度がたくさんある。今日のゲストは、全国で初めてのNPOによる保育士養成施設「こども學舎」理事の河村泰孝さんです。もともと父が作った学校。広告代理店に勤務しながら自分を見失っていた頃、熱く夢を語る尊敬する父に声をかけられ手伝うように。父は病で他界したが、父のやってきたことがやっと世間から評価されるところまで来た。出生率が全国一低い札幌。解決しなければいけない事がたくさんあると語ります。
保育士養成施設「こども學舎」
保育士養成施設「こども學舎」