札幌人図鑑 › 経営者
2024年09月30日
第1977回 互信ホールディングス株式会社 代表取締役 平島誉久さん
サブプライムローンやリーマンショック、東日本大震災では「自粛」の2文字が世の中に溢れた。社会の景気が直結するタクシー業界。東京での会社員時代を経て、家業を継ぐため札幌へ帰り、頑張っていた矢先に父が亡くなった。一同絶句の中、32歳で社長に就任。経営を立て直そうと躍起になったと振り返ります。今日のゲストは互信ホールディングス株式会社代表取締役の平島誉久さんです。経営が安定し、さぁ色々できるぞと思った矢先、コロナ緊急事態宣言。…またかと思ったが、これを機会にずっとやりたかった事に着手。高い接客技術を持つ、次の世代のドライバーの為の会社TAXI NEXTを立ち上げた。介護やマナーなどの研修が受けられたり、週休3日の働き方を実現したり。子育て世代も気持ちよく働ける環境を、じっくり時間をかけて議論できたので、入社希望者が増えたと語ります。北海道ハイヤー協会会長に、今年最年少で就任。
互信ホールディングス株式会社
TAXI NEXT 株式会社
互信ホールディングス株式会社
TAXI NEXT 株式会社
2024年04月15日
第1953回 助け合い海難救助サービス「よびもり」代表 千葉佳祐(けっけ)さん
転落や転覆などの海難事故に遭った時、SOS発信端末の付いた発信機のボタンを押すことで、一番近くの船や仲間に助けを求めることが出来る。呼んでから何時間もかかる陸地の人ではなく、近くの船や漁師、観光船など、あらゆる船に発信できる事がポイント。救える命を迅速に救うためのネットワークを構築するサービスだと力を込めます。今日のゲストは助け合い海難救助サービスよびもり代表の千葉佳祐(けっけ)さんです。紋別市出身。大学では化学を専攻し大学院でも学んだが、普通に就職するより起業したいと考えた。どんな会社を作ろう…どんな仕事なら本気で頑張る事が出来るかな…そう考えた時に思いついたのがこのサービス。きっかけは漁師だった祖父。知床羅臼の転覆事故で亡くなり、遺体は上がってこなかったと振り返ります。
助け合い海難救助サービスよびもり
助け合い海難救助サービスよびもり
2024年02月26日
第1946回 株式会社 Brest 代表取締役 油矢紗也香さん
話し手を育てる事務所を立ち上げて15年になる。テレビレポーターやラジオパーソナリティー、イベントMCなど20人ほど所属するまでになった。しかしどの業界でもそうであるように、いま若手人材が不足している。需要はあるので大募集だと力を込めます。今日のゲストは株式会社Brest代表取締役の油矢紗也香さんです。通っていた中学は演劇部が強く、大会があれば上位入賞常連、公演を行えば沢山の観客が集まるほど人気があった。しかし進学した高校は演劇部が小さく、中学時代とのギャップを感じ物足りない。そこで地元の社会人劇団に入った。大人に混ざって芝居の稽古に熱中する中、テレビの再現ドラマなどの仕事も振られるように。高校時代から札幌の放送局に出入りして、忙しく楽しく、夢中だったと振り返ります。
株式会社Brest
株式会社Brest
2024年01月22日
第1941回 株式会社太陽グループ 代表取締役会長 東原俊郎さん
北海道の芸術、文化、スポーツを応援している。特に音楽は大好きで、現在はトランペット奏者として「ジミーオールスターズ」というジャズバンドで、サッポロ・シティ・ジャズほか数々のステージに出演。素晴らしい仲間達との演奏が楽しいと語ります。今日のゲストは株式会社太陽グループ代表取締役会長の東原俊郎さんです。縁あってパチンコ店の経営者になってから、様々なチャレンジをしてきた。かつて本州で、親がパチンコ中、車に残された子供が熱中症で亡くなるという痛ましい事故が起きた。子供を車に残して来ないでというのは簡単。でもそれでは問題解決にならない、そう考えてパチンコ店入り口横に急ぎ託児所をつくった。すると従業員や地域の方の子どもも預かるように。その後、保育士からの希望もあり、現在は認定保育園になったと振り返ります。
株式会社太陽グループ
株式会社太陽グループ
2023年09月18日
第1923回 税理士法人池脇会計事務所 / 公認会計士・税理士 池脇竜太さん
例えば健康診断の数字を見て、単に数字だけ見て一喜一憂するのではなく、次にどういうアクションをすると良いのか話しているうちに自然と自分で気付くような、経営者伴走型の支援をしている。この仕事は経済を陰で支えていく仕事。子どもの頃から父がよく言っていた通り、世の中の役に立つ素晴らしい仕事だと力を込めます。今日のゲストは税理士法人池脇会計事務所、公認会計士・税理士の池脇竜太さんです。文集に「税理士になりたい」と書くほど、将来の道は早くから決めていた。この仕事はとにかく資格をとらなきゃ話にならない。東京の大学に進学したらもう一つ専門学校へ通い、資格取得の為の勉強漬けになるだろう。楽しいキャンパスライフは期待できない。それならそれまでの時間を楽しまなくちゃ…そうだ!高校受験の無い中高一貫校へ行こう!小学生の頃、そう考えて中学受験を決めたと笑います。
税理士法人池脇会計事務所
税理士法人池脇会計事務所
2023年09月11日
第1922回 株式会社エムズオート代表取締役 松原智明さん
古い車の整備は部品が無い場合もあるので、時間もかかるし工夫が必要。オーナーとじっくり話をしながら、昔の塗装のままコーティングし、エンジンもすぐ動くよう整備するのがこだわり。クラシックカーの整備士は高齢化しているので技術の継承は急務。エンジンは生きている。だから手をあてれば、車がどうして欲しいかがすぐにわかると笑います。今日のゲストは株式会社エムズオート代表取締役の松原智明さんです。学生時代からバイクや車が好きで、25歳まで就職せずモータースポーツで食べていこうと思っていたほど。全国の車好きの仲間とは今でも仲がいい。その後、車両整備の会社で勤務してきたが今年の6月に独立。それを期に学生時代からのオールバックも卒業。前髪を下ろすと、仕事にも追い風が吹いたと語ります。
松原智明さん Facebook
松原智明さん Facebook
2023年07月31日
第1916回 株式会社ウルフ・カムイ 副社長 太田裕治さん
農作物の害獣被害は深刻。そこで自社の技術を使い、野生生物の天敵であるオオカミ型のロボット「モンスターウルフ」を制作。目からLEDライトの強い光が点滅しながら畑を照らし、遠くまで届くオオカミの遠吠えや人間の大声で威嚇する。実際に効果が確認され、モノづくり大賞地域貢献賞も受賞したと胸を張ります。今日のゲストは株式会社ウルフ・カムイ副社長の太田裕治さんです。もと警察官。成田空港の機動隊として働いていたが、親が高齢になったため地元へ戻り、家業である機械部品の下請け会社を継いだ。畑違いで苦労はしたが1からもの作りを学ぶうち、いつか自社製品を作りたいという夢を持つように。そんな中、2008年に「省エネ」や「環境」をテーマにした洞爺湖サミットがあり、LEDライトと出会う。この強い光で、害獣被害を減らせたら…。そんな想いで試行錯誤が始まったと振り返ります。
株式会社ウルフ・カムイ
株式会社ウルフ・カムイ
2023年07月24日
第1915回 株式会社スポーツだいとう 代表取締役社長 馬場琢磨さん
鉄棒、ブランコ、サッカーゴールなど、公園の遊具や体育器具を作っている。体育館の床工事やライン引きも大事な仕事。思ったとおりの練習が出来るか、遊びが出来るかなど、相手の声をよく聴いて想いを具現化していく事を意識している。これからも遊びとスポーツから外れず、違う業態にもチャレンジしたいと力を込めます。今日のゲストは株式会社スポーツだいとう代表取締役社長の馬場琢磨さんです。創業66年の3代目。ホテル業を経て家業に入った時は、兄が社長で自分は常務だった。兄弟で力を合わせて頑張ろうと思った矢先、兄が30歳の若さで他界。急遽自分が社長を継ぐことに。戸惑いや悩みもある中、会社に「企業理念」がなかった事に気付く。きっと先代も先々代も心の中にはあったと思うが、自分の代でしっかり「見える化」し、就業規則も明確に変えた。重機を使ったり溶接したり、現場仕事も大好き。家業は天職だと語ります。
株式会社スポーツだいとう
株式会社スポーツだいとう
2023年03月06日
第1896回 Lemone 株式会社代表取締役 寺井裕美子さん
旅行サービス、イベント企画運営やPR、SNS支援などが主な事業。働きたい女性たちのコミュニティー「レモネードラボ」への登録者は300名に上る。入会時の面接には力を入れているが、高いスキルを持ちながら自覚のない方が多い。まずはそこに気付いてもらう事が大切だと力を込めます。今日のゲストはLemone 株式会社代表取締役の寺井裕美子さんです。はとバスでバスガイドをしていた。結婚・出産を経て会社へ戻ろうとしたが、コロナ禍で叶わず。同業他社で、企画も営業もガイドもしながら働いたが、離婚し生活が一変。当時2歳の子供を連れ家賃の安い札幌へ移住した。子どもの事を考え在宅で仕事がしたい。まずは貯えでその為の資格を取ろうと頑張ったが、ピンとくるものに出会えないまま1年が過ぎ100万の出費。そんな時、行政の起業相談窓口で「あなたは営業が向いているよ」とアドバイスをされ驚いたと振り返ります。
Lemone 株式会社
Lemone 株式会社
2023年01月23日
第1890回 株式会社感動いちば 代表取締役社長 坂崎雄一郎さん
北海道の蟹・いくら・帆立などを豪華に詰め合わせた「年越し海鮮福袋」が大ヒット。ネット通販花盛りの時代に、あえて新聞の折り込みチラシで勝負し、功を奏した。きっかけは北海道物産展で買い物をしているお客様の多くが高齢者だと気付いた事。チラシを見て商品を選び、電話で注文というニーズはまだまだあると語ります。今日のゲストは株式会社感動いちば代表取締役社長の坂崎雄一郎さんです。東京出身。地元の進学校に入学し、高校受験は心配無いないと趣味と遊びに没頭。気づけば同級生が目指すような大学進学は難しく「人とは違う生き方を」と北海道大学へ。大学生活は楽しかったものの、想像していた開拓者精神は感じられない。愛着のある北海道が、自らを安売りしているように見える。だから自分は北海道の応援をするような仕事をしようと決めた。就活の時期、やはり「サラリーマンではない生き方を」と考えたが、サラリーマンを否定する為に、まずは一度やってみようと大手企業に就職。ところが父に報告すると心中を見抜かれ「何年で辞めるんだ?」と聞かれた。思わず「3年だ!」と言い返したと笑います。
株式会社感動いちば
株式会社感動いちば