札幌人図鑑 › 介護・福祉
2015年03月14日
第987回 高齢者専用住宅 カーザ パライゾ 岡部文子さん
88歳まで現役の医師として地域医療に携わった母。病院の受付や事務を手伝いながら、80代の母と90代の患者さんが「私たち、年をとったらどうなるのかしら」と話すのを耳にする。最初は笑って聞いていたが、地域にたくさん居る高齢者の顔が浮かび、本当にこれからどうするのか心配になったと振り返る。今日のゲストは高齢者専用住宅「カーザ パライゾ」を運営する株式会社Paraiso代表取締役の岡部文子さんです。夫の転勤で3歳と5歳の娘を連れてブラジルに住んだ経験があり、施設の名前はブラジル語で「楽園」を意味する「パライゾ」とした。起業をしたのは60歳の時。その後縁あって国際組織の奉仕団体「ゾンタクラブ」の活動を始めた。北海道初の国際ゾンタ国際奉仕委員会委員になった時「これまでどこに潜っていたの?」と言われたと笑います。
1、「どの子より日本人らしい」と言われた
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1、「どの子より日本人らしい」と言われた
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2015年02月21日
第966回 しいたけFactory 髙田元気さん
体操を通じて『身体面・精神面・社会面』3つの視点から健康で強い心身を育てる「レイズ体操クラブ」、発達に心配のある子や障害のある子の育成を支援する「ソレイユの森」、原木栽培のしいたけで就労を支援する「しいたけFactory」、3つの事業を行っている。今日のゲストは株式会社ソレイズ代表取締役の髙田元気さんです。教員になって体操を教えたかった。スポーツクラブでアルバイトをしながら勉強していた頃、南区体育館で自主練中の子供達と出会う。指南するとメキメキ上達。そのうち本格的に教える事になり「レイズ体操クラブ」を立ち上げた。移動教室から始め、現在は仲間と内装を手作りした体育館で指導している。ある頃から障害のある子にも体操を教えるようになり、専門のスタッフを招いたと振り返ります。
1、自主練中の子ども達と出会った
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1、自主練中の子ども達と出会った
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2015年01月17日
第931回 NPO法人シーズネット 奥田龍人さん
これからは「地域家族」の時代。そこで元気な高齢者が助けの必要な高齢者を支えるような仕組みづくりをしている。例えば「配食」もただお弁当を届けるだけではなく、届けた人が一緒に食事を楽しむ「共食」スタイルでのサービスを始めた。今日のゲストはNPO法人シーズネット理事長の奥田龍人さんです。大学を卒業し、道職員として障害者の施設で働いた。以来、児童相談所や障害児の医療機関などでも働き、福祉の世界は奥深いと感じた。43歳で道職員を辞め渓仁会へ。その後、前理事長に声をかけられ現在に至る。これからの時代、高齢者が施設へ行かず地域で暮らす為に重要なのは、団塊世代のボランティア参加と語ります。
1、会員947人 平均年齢72歳
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1、会員947人 平均年齢72歳
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2014年11月22日
第875回 社会福祉法人ゆうゆう 大原裕介さん
既存の福祉の仕組みに若者たちも団塊の世代も巻き込み、社協も役所も地域外のいろんなスキルを持つ人たちをも巻き込んでいく。制度を使いこなしながら制度に縛られることなく、新しい福祉の仕組みをクリエイトする姿が、いま全国から注目を集めている。今日のゲストは社会福祉法人ゆうゆう理事長の大原裕介さんです。大学4年の時「このまちで一番困っているのはどんな方?」とヒヤリング調査をして、あらゆる世代が抱えている困りごとを知った。その中で「自分亡き後の想像が出来ないし、想像したくない」と語る、ダウン症の赤ちゃんのお母さんと出会う。その赤ちゃんのぬくもりを胸に抱いたとき不条理を感じ、お母さんに「10年待って」と約束。行動に移します。
1、福祉はクリエイティブだ
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1、福祉はクリエイティブだ
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2014年11月19日
第872回 障がい当事者講師の会「すぷりんぐ」 牧野准子さん
服飾を学ぶ学生とコラボしてファッションショーを行った。車椅子でも背中がゴロゴロせず、着脱が楽でお洒落な洋服にテンションが上がる。ファッションは元気になる為のアイテムの一つと語ります。今日のゲストは障がい当事者講師の会「すぷりんぐ」代表の牧野准子さんです。平成17年頃、脊髄の難病になり少しづつ歩けなくなった。もともと建築の仕事をしており、食べる事もお洒落する事も人一倍好きだったのに、一切興味がなくなってしまう。落ち込み引き蘢りがちになったのを見かねて、夫が「服でも買ってきたら?」と声をかける。しかし店員さんの悪気ない一言で、買えずに帰ってきたと振り返ります。
1、元気になれるアイテムの一つ
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1、元気になれるアイテムの一つ
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2014年09月01日
第793回 この実グループ代表 加藤孝さん
高齢者や障害のある人が郊外の施設に入り、街から消えるということは避けなくちゃいけない。いろんな人が混在し助け合って、同じ時代を共に生きる暮らしが本来の姿と語る。今日のゲストはこの実グループ代表(社会福祉法人札幌この実会・関連法人)の加藤孝さんです。酪農学校卒業後、北海製缶へ就職。トウモロコシの育種や加工の仕事をする中、野菜や果物の缶詰を北海道の一大産業にする為、福島へ派遣され果樹試験地を廻った。そこで障害のある人が差別され悲惨な環境を強いられる姿を目の当たりにしてショックを受ける。医者も人、職員も人、病む人も人。だから自分の目指す事は障害福祉ではない、人間福祉であると力を込めます。
1、建物設備じゃなく 人につきる
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1、建物設備じゃなく 人につきる
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2014年03月02日
第640回 テックサプライ 幡優子さん
3人の子供達がまだ9歳・7歳・4歳の時に夫が他界。専業主婦10年だったが、結婚前に1年半勤めた「ビルメンテナンス」の仕事で子供達を育てようと奮起、会社を立ち上げた。今日のゲストは株式会社テックサプライ代表取締役の幡優子さんです。女友達に支えられながら走り続けて20年。子育てと仕事を両立する中で「家事をサポートしてもらってでも、お母さんじゃなければダメな事を優先したほうがいい」と実感、一般家庭へのサービスもスタートした。長く勤めて現場でも愛された外国人スタッフとのやり取りから、今後は「日本式の清掃スタイルをアジアに広めたい」と語ります。
1、一人でも多くの人を雇用したい
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1、一人でも多くの人を雇用したい
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2014年02月08日
第618回 デコ杖 大海恵聖さん
さっぽろ雪まつり西6丁目会場の福祉ボランティアハウスで、先がアイスピックになって雪道でも頼りになるキラキラの「デコ杖」が無料で借りられる。今日のゲストは mvp creative japan 代表の大海恵聖さんです。女性起業塾へ通い勉強中、関節リウマチに。落ち込みもしたが自分が病気になったのも何か意味があるのではないかと考えるように。そこで手芸講師をしていた経験を生かし若くても杖の必要な方の為に「デコ杖」を考案。起業塾で知り合った仲間と一緒に歌や踊りを交えてPRを始めます。
1、そうだ今こそ起業しよう!
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1、そうだ今こそ起業しよう!
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2013年12月29日
第577回 児童デイサービス ペングアート 卜部奈穂子さん
自閉症の子の放課後や夏休み・冬休みに、ペンと絵の具を使って療育としての創作活動を行っている。作品をアートマーケットなどで販売すると、自分の描いた絵で収入を得るという貴重な体験が出来たと喜ばれた。今日のゲストは児童デイサービス「ペングアート」の卜部奈穂子さん。福祉施設で働いていた頃、ある言葉のコミュニケーションが難しい方が「家」の絵を描いていた。施設にずっと暮らしていて「家」には年に一度しか帰らないはず。なのでその絵がとても意味のあるものに感じ、絵やアートセラピーを本格的に学び始めます。
1、ペンと絵の具でペングです
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1、ペンと絵の具でペングです
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2013年11月20日
第538回 車椅子でキリマンジャロ登頂 猪飼嘉司さん
今日のゲストは、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロに日本人で初めて車椅子での登頂を果たした猪飼嘉司さんです 。27歳の時、バイク事故で車椅子の生活に。家業を諦め、学生時代を過ごした札幌へ戻り働いていた。そんな中、かねてから交流のあった冒険家・風間深志さんからキリマンジャロ登頂の話を持ちかけられ、高校時代に山岳部だった事を思い出し血が騒ぐ。少しでも多く自分の力で登ろうと、登山用の特殊な車椅子でトレーニングを積み現地へ。障害者5名応援団9名同行ガイド1名の日本人15名と現地ポーター70名、計85名によるプロジェクトが動き出した。
1、風間さんとの出会いの中で
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1、風間さんとの出会いの中で
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