札幌人図鑑 › 2017年02月
2017年02月28日
第1269回 北一ミート株式会社 田村健一さん
業務用の肉の問屋として、ガランティーヌやパテなど主にフレンチの惣菜をレストランへ納めている。今年は新社屋を建て新しい熟成肉の工場を作る。大学と共同で「北海道熟成肉」を開発し、北海道に新しい食育文化をと力を込めます。今日のゲストは北一ミート株式会社専務取締役で、札幌西倫理法人会会長の田村健一さんです。八百屋をしながら女手一つで5人の子を育てた祖母。父はその苦労した姿を見て「八百屋じゃなくて肉にしよう!」と思ったらしい。赤い腹巻きが札束で重くなるほど儲かったので中央卸売市場で店を構えた。ところが肉は売れず困り果て、近くにあった参番館というラーメン屋に飛び込み「うちの肉を使って!」と直談判したと語ります。
北一ミート株式会社
札幌西倫理法人会
北一ミート株式会社
札幌西倫理法人会
2017年02月27日
第1268回 いただきますカンパニー代表 井田芙美子さん
菜の花やとうきび・じゃがいもなど旬の作物を収穫したり、作物が植えられてから食卓に上るまでのお話を聞きながら畑を歩き、畑のまん中で菜の花天丼や茹でたてとうきびを食べる。「いただきます」を心と身体で感じてほしい。今日のゲストはいただきますカンパニー代表の井田芙美子さんです。羊飼いになりたくて帯広畜産大学へ。在学中に子供のサマーキャンプを手伝うと楽しくて、卒業の頃には農業を伝える仕事がしたいと考えるように。学びを深めるため北海道ツーリズム大学へ。生き生きとかっこよく働く大人たちとたくさん出会えた事は大きかった。その後、観光にまつわる様々な仕事をしながら、自分らしい子育てのしかた、生き方、自分の強みを生かした働き方を考え、思い切って起業したと振り返ります。
いただきますカンパニー
いただきますカンパニー
2017年02月22日
第1267回 池田食品株式会社・浜塚製菓株式会社 池田 靖子さん
豆菓子、かりんとう、たまごボーロ。北海道食材で、お客様が美味しいと幸せを感じてくれる商品を作りたい。海外には「わさび味」がダントツの人気と笑います。今日のゲストは池田食品株式会社・浜塚製菓株式会社 取締役副社長の池田靖子さんです。英語が好きで、将来は海外で仕事がしたいと思っていた。ところが、ちょっとバイトのつもりで家業を手伝うと社内のいろんなことが見えてきて入社。PB商品の営業をした時「品質を下げてでも、もっと安く」との提案を受け衝撃を受ける。そこで当時、売り上げの半分を占めていたPB商品を全て止めると決断。周りはびっくり!銀行も飛んできた。その後、社内改革を繰り返し、現在は社員の男女比も逆転。商品開発にも誰もが自由に参加し、フォローし合いながら働ける環境になったと振り返ります。
池田食品株式会社
浜塚製菓株式会社
池田食品株式会社
浜塚製菓株式会社
2017年02月21日
第1266回 北海道アイススターホテル実行委員会 小林正典さん
真っ白な雪原の中にたたずむ氷の建物で、滞在体験がかなう。氷のベッドに毛皮を敷いて極寒用のパワフルな寝袋にくるまれば、自然な暖かさに包まれる特別な夜がはじまる。別棟のアイスバーはスツールもテーブルも、グラスまでも氷で作られていると語ります。今日のゲストは北海道アイススターホテル実行委員会企画制作ディレクター、株式会社I-PRO ゼネラルマネージャー営業企画部部長、札幌特区映像撮影コーディネーターの小林正典さんです。将来何をやりたいかよくわからなかった大学時代。イベントスタッフとしてテレビ局でアルバイトをしていると「就職決まったか?」と局の方に声をかけられた。その時に紹介された人が今の社長。思えば、自分の意思より周りの手助けで、川の流れに身をまかせる感じで今日までやってきたと振り返ります。
北海道アイススターホテル
北海道アイススターホテル
2017年02月20日
第1265回 滝本食品株式会社常務取締役 中居香織さん
札幌市役所の地下食堂を経営。安くてボリュームがあり体にもお財布にも優しいランチを提供している。道産食材を使ったメニューを考え、マルシェを開催するなどして近郊の農家を応援している。実は料理研究家になりたくて、学生時代からメニューを考えては料理コンテストに出しまくっていたと笑います。今日のゲストは滝本食品株式会社常務取締役で管理栄養士の中居香織さんです。会社は創業67年。市役所で食堂を始めたのは昭和27年から。製麺業だった祖父母は戦後、リヤカーを引いて蕎麦やうどんを売っていた。その麺を市役所に納めるようになった頃、市役所で食堂をやらないかと当時の市長から誘われて始めたのがきっかけと振り返ります。
滝本食品株式会社
札幌市役所地下食堂
滝本食品株式会社
札幌市役所地下食堂
2017年02月15日
第1264回 こしばきこうさん 劇作家・演出家
1997年に劇団旗揚げ。コンセプトは既成のものではないアングラな芝居。裸で白塗りがアングラじゃない。既成のものを権威も含めて否定して反抗しようという、ノーバディーノーホエアな寺山版ミュージカルだと語ります。今日のゲストは実験演劇集団「風蝕異人街」主宰、劇作家で演出家の、こしばきこうさんです。学生時代は絵ばかり描いて、将来は絵描きになるのが夢だった。油絵を描き始めたのは小5の時。芝居の書き割りも描いていた。19歳で寺山修司と出会い、いつも隣に座って芝居を見ていた。しかし演劇としてすごいと思ったのはずっと後だったと振り返ります。
*札幌演劇シーズン2017冬
実験演劇集団「風蝕異人街公演 「邪宗門」
実験演劇集団「風蝕異人街」
*札幌演劇シーズン2017冬
実験演劇集団「風蝕異人街公演 「邪宗門」
実験演劇集団「風蝕異人街」
2017年02月14日
第1263回 アートディレクター 中鉢貴啓さん
ガス会社に勤務していた頃、友人に誘われパソコンのデザイン学校へ。時代がよくデザインも面白く、23歳でデザイン事務所へ。ブライダル雑誌を作っていたが、ひょんなことから女性誌フェミイの編集長に。創刊にあたり、雑誌の方向性を考えるため「10万円あったら何に使う?」というアンケートを集めると、男女にはっきりと違いが出たと振り返ります。今日のゲストはアートディレクターの中鉢貴啓さんです。その後「澄空」「海空」などフリーペーパーを作ったり、セレクトショップを経営したのち独立。一眼レフで写真を撮るように映像を撮り始め、小樽のショートフィルムセッションでは「夕泣き」で最優秀賞を受賞します。
中鉢貴啓さんのFacebook
中鉢貴啓さんのFacebook
2017年02月13日
第1262回 脚本・演出家 川尻恵太さん
高校時代に友人とお笑いコンビを組んだが、いつも廊下で練習だったので舞台が使える部活が欲しくて演劇部に入った。しかし、決まりの多い高校演劇に反発、だんだんお笑いに傾倒していくが劇団 and を見て「こんなに自由でいいんだ!」と開眼。「劇団逆ギレ」を立ち上げた。今日のゲストは、脚本・演出家の川尻恵太さんです。旗揚げ公演後、2度目はマリアテアトロで、3度目はブロックのこけら落としで公演。その後、集客が厳しくなり劇団は無期限活動休止にし、活動はお笑いだけに。その頃「ラーメンズ」と出会い、札幌へ来た際の手伝いをしていたら、「大喜利のライブをやるから、明日の昼までにお題を20問送って」と連絡が来たと笑います。
*札幌演劇シーズン2017
NEXTAGE 公演「LaundryRoom No.5」
川尻恵太さん Facebook
*札幌演劇シーズン2017
NEXTAGE 公演「LaundryRoom No.5」
川尻恵太さん Facebook
2017年02月08日
第1261回 離婚カウンセラー 田中洋子さん
離婚の相談を受けていると、「こんな私でも離婚できますか?」「我慢しないといけないの?」と聞いてくる方がいる。背中を押して欲しい方の背中を、押すことはしない。「離婚していいですか?」くらいじゃしちゃいけない。離婚修復専門のカウンセラーも多いが、自分は違う。離婚を決めた方に寄り添い作戦会議をする感じだと語ります。今日のゲストは離婚カウンセラーの田中洋子さんです。自身も2度の離婚を経験。1度目は若かったし、子育てにも自信があり不安はなかった。しかし2度目は子供も思春期で、2度も離婚なんて私は変なのか?と悩んだ。相談先を探すうち「離婚カウンセラー」の存在を知り、講座を受けると勉強になり悩まずスパッと離婚できたと振り返ります。
札幌の離婚カウンセラー 田中洋子さんのWeb
札幌の離婚カウンセラー 田中洋子さんのWeb
2017年02月07日
第1260回 古書店トロニカ店主 広川啓規さん
暮しの手帖・anan ・ポパイ…ものすごく個性的で美しく丁寧な古い雑誌が好きだった。東京に住んでいた頃は神保町の古書店街へ通い集めていたが、札幌ではそういう雑誌を扱う店がなくて買えなかった。いつか自分でやってみたい。やるなら他にあまりないものをと考え、アートブックや自費出版のミニコミ誌、映画のポスターやパンフレットも扱うように。今日のゲストは古書店トロニカ店主の広川啓規さんです。以前は音楽関係の仕事をしていた。小さなCDショップの手助けをすることも多く、そんな中で「自分でやるとしたら」というアイディアが溜まっていったと振り返ります。
古書店トロニカ
古書店トロニカ
2017年02月06日
第1259回 株式会社柏艪舎 代表取締役 山本光伸さん
英語圏の新人作家から直接送られた原稿を翻訳し出版デビューさせたり、北海道及び全国の作家のオリジナル作品や写真集を出版している。 今日のゲストは株式会社柏艪舎代表取締役の山本光伸さんです。若い頃は翻訳家としてゴッドファーザーやトップガンなど、ベストセラーの翻訳を手掛けた。札幌で翻訳を教えたこともあるが、バブルがはじけせっかく翻訳家を育てても東京にしか仕事がない。それなら地元に出版社をと思い、作ったのが「柏艪舎」。30代で自律神経失調症に。閉所恐怖症で飛行機には乗れなかったけどバイクは大丈夫だった。北海道へ降り立ち、牧草ロールや地平線を見て感動。ここで仕事をしようと思ったと振り返ります。
株式会社柏艪舎
株式会社柏艪舎
2017年02月01日
第1258回 鉄道写楽家 矢野友宏さん
大好きだった「急行はまなす」。新幹線開通にあたり青函トンネルを通れなくなり運転が終わった。運転終了までの5年間、毎日欠かさず同じ時間に撮影してから会社へ向かった。「朝練はまなす。今日の成果です」とフェイスブックに投稿すると鉄道ファンからの反響が大きく、NHKの密着取材も受けたと笑います。今日のゲストは鉄道写楽家の矢野友宏さんです。小5の頃から撮り鉄一筋。一週間撮れないと禁断症状が出てイライラするほど。季節感を大切にした鉄道のある風景が大好き。北海道の赤い電車が全部引退して無くなったのをご存知だろうか。これが残念で記念に残そうとカレンダーを作り、カフェとタイアップで写真展をした。すると「鯉のぼりと赤い電車」の写真が好評で、北海道新聞社から写真集を出すことになったと語ります。
矢野友宏さん Facebook
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