札幌人図鑑 › 札幌国際芸術祭
2016年07月27日
第1178回 ウタウカンパニー株式会社 木野哲也さん
大友良英さんが札幌国際芸術祭(SIAF)2017のゲストディレクターに就任したことを記念して、SIAF2017プレ企画となった「さっぽろ八月祭」。今年は市民のみなさんから「札幌にまつわる言葉・フレーズ」を募集し、それを基に大友さんが作詞・作曲。今年の八月祭で発表する。みんなでつくる、まちのお祭りにふさわしい「さっぽろ八月祭音頭(仮)」が誕生するのでぜひ遊びに来てと語ります。今日のゲストは札幌国際芸術祭2017バンドメンバーで、ウタウカンパニー株式会社代表プロデューサーの木野哲也さんです。日頃はイベント企画や制作・運営の仕事をしている。アートや音楽を絡めたものが多い。中でも TOBIU CAMP は北海道白老町飛生の小さな廃校と周囲の森を舞台とした一夜の物語。地域おこしのイベントに、年々多くの若者が集まってくれるようになったと振り返ります。
SIAF2017プレ企画「さっぽろ八月祭」
TOBIU CAMP
SIAF2017プレ企画「さっぽろ八月祭」
TOBIU CAMP
2016年07月19日
第1172回 札幌国際芸術祭2017ゲストディレクター/音楽家 大友良英さん
福島育ちなので、震災後福島を元気づけたくて盆踊りを始めた。その後、福島から札幌へ避難してきていた友人から「札幌でもやってよ」と頼まれ、実現したのが2014年。「あまちゃんバンド」の生演奏で盆踊りをした。北3条広場に風呂敷をつなぎ合わせて作った超巨大風呂敷を敷き詰めた上で踊るのは、福島で放射線対策で行ったのと同じ形だと語ります。今日のゲストは札幌国際芸術祭2017のゲストディレクターで音楽家の大友良英さんです。20代の頃、日本を代表する前衛ミュージシャンのアシスタントをしていた。運転手としてツアーで札幌へ。その時に出会ったのが札幌国際芸術祭2017エグゼクティブアドバイザーの沼山さんだった。それ以来、文通をしながら自分の音楽をアピール。ライブで札幌へ呼んでもらえるようになったと振り返ります。
札幌国際芸術祭2017
大友良英さん Web
札幌国際芸術祭2017
大友良英さん Web
2016年07月06日
第1163回 PRプランナー 山岸奈津子さん
星野リゾート・トマムの広報マネージャーとして、今や風物詩となった「雲海テラス」やファミリーリゾートとしての取り組み「ままらくだ委員会」のPRプランニングを担当した。入社当初はベルやレストランの仕事もしており、その頃の経験がPRの仕事の役に立った。いろんな企画を立ち上げてきたが、自分の力を試してみたくて勤続10年を機に独立、フリーのプランナーになったと振り返ります。今日のゲストはPRプランナーの山岸奈津子さんです。札幌国際芸術祭の広報を担当している。2014の時、アーティストが土地の歴史を細かく調べたり、熱心に現場を訪ねて作品を制作していた。展示された作品からは沢山の感動と驚きを受け取り「アートって面白い!」と思った。アートを通じて札幌の魅力を再発見した影響は大きく、その後の仕事の仕方まで変わった。だからアートを難しく考えたり構えたりせず、多くの方に触れてもらいたいと語ります。
札幌国際芸術祭
札幌国際芸術祭
2016年05月30日
第1136回 札幌国際芸術祭事務局長 熊谷淳さん
まだ評価の定まっていない現代美術を扱うので、実際に見たり接したりして感じてほしい。一回やって何人集まって終わりじゃなくて、効果をじわじわと感じられるようなイメージ。だから自分は漢方型芸術祭だと思っていると語る。今日のゲストは札幌国際芸術祭事務局長の熊谷淳さんです。今年のテーマは「芸術祭ってなんだ?」になった。ロゴもそもそも必要かどうかを含め話し合うところから。ゲストディレクターに音楽家の大友良英さんを迎えたことから、企画チームも「スペシャル・ビッグバンド」と名付けた。多様性や暮らしの豊かさを感じる札幌の街がイメージできるようなプロジェクトの公募も始まった。市民・道民の皆さんと一緒に芸術祭をつくりあげていきたいと語ります。
*一緒につくろう芸術祭公募プロジェクト
応募期間 5/6〜6/24
札幌国際芸術祭2017
*一緒につくろう芸術祭公募プロジェクト
応募期間 5/6〜6/24
札幌国際芸術祭2017
2014年09月18日
第810回 美術家 今村育子さん
「子供はもう寝る時間」と言われ寝室へ。暗い子供部屋の閉められたドアの下から細長く灯りが漏れる。その光を見ながら自分は、退屈だったような、淋しかったような、でも美しく思ったような…遠いけれど鮮やかな記憶。これを作品にすることが出来るか、チャレンジしたのが2006年の個展だったと振り返る。今日のゲストは美術家の今村育子さんです。高校卒業後、版画家の叔母が講師を勤めていた「CAI現代芸術研究所」で美術を学ぶ。研修で行ったベネチアビエンナーレはあまりに衝撃的で、それまでの自分の美術観が覆されたほど。現在500m美術館に展示中の作品「向こうの光」も隙間からの光で表現しているので是非見て欲しいと語ります。
1、研修で ベネチアビエンナーレへ
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1、研修で ベネチアビエンナーレへ
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2014年09月14日
第806回 美術家 Kit_Aさん
絵を描く時や写真を撮る時、邪魔者として避ける、もしくは無かったものとして消されてしまうロードコーン。そのロードコーンを主役に場所・もの・人を携帯で撮影、ネットで共有公開した作品を中心にギャラリーで展示した。今日のゲストは美術家のKit_Aさんです。現在は中学校で美術の教師をしながら、大学院でも学んでいる。今回の展示は歩きながら思いついたアイディアを、人とコミュニケーションのとれるアートだ!と感じ形にしたもの。札幌国際芸術祭では「インターネットヤミ市」にも参加、ユニークな出会いがたくさんあった。アートの楽しみ方は実に様々。この世界観を若い世代に伝えていきたいと語ります。
*次回展示 10/2からギャラリーRetaraにて
1、風景としての邪魔者を主役にして
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*次回展示 10/2からギャラリーRetaraにて
1、風景としての邪魔者を主役にして
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2014年09月04日
第796回 とくいの銀行 深澤孝史さん
札幌国際芸術祭の期間中、資料館に開設された小さな銀行。訪れた人は自分の「とくい」を預けたり別の人が引き出したり。札幌の歴史を絡めたユニークなイベントも数多く開催されている。今日のゲストは「とくいの銀行」頭取で美術家の深澤孝史さんです。お金を使う商店街でお金を使わない架空の商店街を創った山口県での事例を紹介。場所をリサーチし視点をどう持つかで、近視眼的じゃない別の見方や可能性がみつかる。「関節を無制限にならす」「ポケモンをいっぱい言える」など、市民から預けられた「とくい」はすでに1300以上。お金で買えない流通に乗らないこれらの「とくい」は便利にではなく創造的に使って欲しいと語ります。
1、とくいの銀行札幌支店
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1、とくいの銀行札幌支店
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2014年09月02日
第794回 画家 山本雄基さん
キャンバスの上に散りばめられた丸。塗ると固まるマスキング液を塗っては剥がし、幾重にも重ねる事で不思議な奥行きと世界観を醸し出す。今日のゲストは画家の山本雄基さんです。中学高校と縁あって同じ美術教師に学ぶ。とても自由に美術を楽しむ姿が他の大人と違って見え、美術教師に憧れ札幌教育大学へ。時には泊まり込みで制作に打ち込み、美術に没頭する毎日が楽しかった。なので安定した教師に魅力を感じた一方で、予想出来ない人生を選択したと振り返る。2012年に滞在したベルリンでは沢山の刺激を受けた。帰国後は「札幌で制作する事」を意識するようになったと語ります。
1、マスキング液を塗っては剥がし
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1、マスキング液を塗っては剥がし
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2014年08月27日
第788回 フォトグラファー 露口啓二さん
2011年より撮影してきた写真作品「自然史」とその延長としての「福島_boundary」、そして福島を記録しつつ作品を制作している岩崎孝正の映像作品「福島の光景」を展示した。どうしても福島の第1原発周辺を撮らなくちゃと思いながら3年が経ってしまったと語る。今日のゲストは有限会社フレメン写真製作所 フォトグラファーの露口啓二さんです。中央大学映画研究会で活動し、映像に関わる仕事をしようと電通映画社へ。5人の先輩が作った先鋭な雑誌やカメラマンのアラーキーと出会う。写真はこんなにも自由でいいんだと思ったと振り返ります。
1、「自然史__北海道/福島/徳島」+「福島の光景」
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1、「自然史__北海道/福島/徳島」+「福島の光景」
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2014年08月21日
第782回 札幌国際芸術祭アソシエイト・キュレーター 四方幸子さん
期間の中盤を迎えた札幌国際芸術祭。点在する会場を巡ると、かつての水脈が見えてくる。水脈から創造脈へ。アートを体感し、日常生活でのちょっとした気づきを生かしてほしい。今日のゲストは札幌国際芸術祭アソシエイト・キュレーターの四方幸子さんです。自分はアーティストではないので、逆にアートとは距離を持ってきた。キュレーターは編集者だと思う。やりたい方向性やビジョンを持ち、アートがどのように社会や文化に影響を及ぼすのかを表現したい。アートを可能性として発見したら、みんなでどんどんアウトプットし共有して欲しいと語ります。
1、水脈から創造脈へ
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1、水脈から創造脈へ
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