第1000回 化学者 鈴木章さん

福津京子

2015年03月27日 06:00

数学を学ぼうと北大へ進学。ところが化学の先生が教科書に指定した本を辞書を引きながら苦労して読むと非常に面白く、数学からもっとも遠い有機化学に傾倒していったと振り返る。札幌人図鑑、1000回を記念してお迎えした今日のゲストは、2010 年12 月にノーベル化学賞を受賞された、北海道大学名誉教授の鈴木章さんです。化学の恩恵は皆知らずに受けている。先日も血圧の薬をもらいに病院へ行った時、薬局の薬剤師から「この薬は鈴木カップリングで作られている」と教えられ初めて知ったくらい。もし生まれ変わっても、有機化合物を新しく作る研究がしたい。いま予想も想像もしない事が起こり、また新しい発見に繋がるのが研究の面白さ。研究は男性も女性も関係ない。器用で真面目で頑張り屋が多い分、女性に向いているかもしれない。化学は様々な分野で役にたっている。若い人にもっと興味を持ってもらえると嬉しいと語ります。

1、影響を受けた本
2、化学の恩恵は知らずに受けている


3、もしも生まれ変わったら


北海道大学フロンティア応用科学研究棟


関連記事