2016年11月14日
第1226回 ダンボールアーティスト 吉田傑さん
博物館の展示物には「お手を触れないでください」の文字が。保存のためには仕方がないけど、触ることで作品ともっとコミュニケーションができるんじゃないか。材料をダンボールにしてはどうだろう。大きい作品を作るにも安価で加工しやすい。最初のモチーフに選んだのは一休さんで出てくる「屏風の虎」。屏風から等身大の虎の半身が飛び出してくるという作品。作ろうと思うきっかけになった「触れないものにどうやって触るか」というテーマとも重なった語ります。今日のゲストは札幌市立大学デザイン学部4年生のダンボールアーティスト、吉田傑さんです。絵を描くことが好きだったが、大学では民俗学や考古学を学び、卒業後は自衛隊へ。親も自衛隊だったので就職のイメージがしやすかった。自衛隊でも趣味でイラストを描く。しかし3年目に、もっと絵が描きたい、グラフィックや本の装丁がしたいという想いが強くなり、貯金もできたので社会人入試にトライ。26歳で市立大へ入学し、周囲を驚かせたと振り返ります。
札幌市立大学デザイン学部
札幌市立大学デザイン学部