札幌人図鑑 › 教育者
2021年11月29日
第1830回 上川大雪酒造株式会社 代表取締役社長 塚原敏夫さん
上川町の酒蔵「緑丘蔵」、帯広畜産大構内「碧雲蔵」、そして今年11月に函館高専に竣工した「五稜乃蔵」。酒米も水も北海道100%で仕込んだ酒は、大量生産することなく地元の商店で販売。遠方から訪れるファンも多い。来年は小樽商大・帯広畜大・北見工大が経営統合する。これからは益々、酒造りと共に「人育て」にも力を注ぐと語ります。今日のゲストは上川大雪酒造株式会社代表取締役社長の塚原敏夫さんです。金融業界から酒造業界への転身には、いくつもの偶然が重なった。証券マンとして働いていた20代の頃、転勤で愛知県へ。寂しくて寂しくて、仕事帰りに毎日立ち寄ったカクテルバー。そこのマスターとの出会いが、後に大きく運命を変えたと振り返ります。
上川大雪酒造株式会社
上川大雪酒造株式会社
2021年10月25日
第1825回 縫製デザインスタジオ studio coudre 城下淑恵さん
立体裁断で洋服のパターン製作、サンプル&小ロットの縫製をしている。札幌大谷大学では芸術学部で講師をしており、デザインの意味を感じられるよう「縫わずに小物を作る」授業をした。ちょっと手を加えるだけで、シンプルなワンピースがお洒落に変身したと語ります。今日のゲストは縫製デザインスタジオstudio coudreの城下淑恵さんです。高校生の頃から「装苑」の愛読者。独学でパターンを引いては洋服作りを楽しみ、デパートのオートクチュールに胸をときめかせた。OL経験を経て、やはり自分はファッションが好きだと文化服装専門学校へ。卒業後、仕事をする中で立体裁断と出会った時は、コレがあれば生涯生きていける、永遠を手に入れたと思ったと振り返ります。
城下淑恵さん インスタ
城下淑恵さん インスタ
2021年02月16日
第1782回 札幌新陽高等学校教諭 高橋励起さん
研究者だった父の仕事の関係で、幼少期をパラグアイ、小学4年でカナダ、高校時代をオーストラリアで暮らした。アウトドアが大好きで、2011年ヒマラヤ山脈の一つポカルデ(5806m)に登頂。滑落し、死にかけたことも。自分は国語の教師だが、例えば死生観がテーマの授業でその時の気持ちを話したりする。滑落したことを言いたいんじゃなくて、フィールドを広げる重要性を伝えたいと語ります。今日のゲストは札幌新陽高等学校教諭の高橋励起さんです。偉大な父の背を見て育った。自分も近い分野の研究をし、父と一緒に海外の学会に参加。父の凄さを再認識した。その後、酪農学園大学大学院で博士号を取得したが研究者の道は進まず、高校教師の道を選んだと振り返ります。
札幌新陽高等学校
札幌新陽高等学校
2020年12月21日
第1767回 ソーシャルアントレプレナー 太田稔さん
小学生に自然体験型の環境教育をしたり、学校の先生に研修をしたり。また、社会起業家として大谷大学で地域社会学を教え、学びを深めるため小樽商科大で学んでいる。だから自分は、起業家で学生で教員なんですと笑います。今日のゲストはソーシャルアントレプレナーの太田稔さんです。学研の『科学と学習』が大好きだった。中学生になると、環境科学雑誌『UTAN』を愛読するようになり、「バイオスフィア実験生活」の特集に興味を持った。人間が火星に住むことを想定して、アリゾナの砂漠で実際に行われた実験。空気も遮断した大きな空間を作り、その中に完全に循環できるような環境を整え、2年間人間が生きていけるかという実験。それが失敗に終わったとき「地球は作れない」事に気づき、もっと環境について学び伝えようと思ったと振り返ります。
札幌大谷大学 社会学部地域社会学科
札幌大谷大学 社会学部地域社会学科
2020年07月06日
第1721回 合同会社tomonasu CEO 嶋本勇介さん
全国の高校生向けにオンラインで無料の塾を開催。内容は5科目以外で、教育の専門家ではなく様々な仕事をしている人生の先輩と出会えること。お話を聞いた後のディスカッションで、どれだけ主体的に参加できているかは重要。一方で「意識高い」と揶揄され、学校の中で生きづらくなる事の無いよう、今の居場所との摩擦が起きないようにする事も大切だと語ります。今日のゲストは合同会社tomonasu CEOの嶋本勇介さんです。祖父も父も校長先生で、自分も教育者を目指していた。しかし学生時代に学習塾で教えた事をきっかけに、自分は教育に関わりたいけれど先生になるのではなく、学校の外の人と先生を繋げるような仕事がしたいと考えるようになったと振り返ります。
合同会社tomonasu

合同会社tomonasu

2020年06月23日
第1718回 熱中小学校江丹別分校 伊勢昇平さん
「もういちど、7歳の目で世界を…」をコンセプトに、全国から集まる様々な教諭陣の授業を通じて大人が学ぶ。自分の故郷から発信し、この地域から人を育てたい。一歩踏み出すためのきっかけ作りをしたいと力を込めます。今日のゲストは熱中小学校江丹別分校用務員の伊勢昇平さんです。牧場をやりたくて江丹別へ移住した両親を手伝いながらも、自分の故郷にはコンプレックスしかなかった。高校を卒業したら大嫌いな故郷を離れて世界を相手に仕事がしたい。その為に英語の勉強を頑張っていた。個人レッスンで教えてくれた英語の先生は熱血漢。その先生に将来の夢を話した時「おまえの親父が絞っている牛乳でチーズを作って世界一にもなれるぞ」と教えられてハッとした。チーズ作りのために自然や菌などの勉強をするうちに意識が変わり、父を尊敬する気持ちが強くなったと振り返ります。
熱中小学校江丹別分校
伊勢ファーム BLUE CHEESE DREAMER
熱中小学校江丹別分校
伊勢ファーム BLUE CHEESE DREAMER

2019年12月09日
第1673回 株式会社インターナショナルアカデミー 対木孝成さん
札幌大通駅直結の英会話スクールIAY。50年以上前、東京オリンピックをきっかけに英会話を学ぶ人が増え父が創業した。現在は日本で働く外国人に日本語を教える事も大切な授業に。語学を学ぶって、何か目的があるものだと思う。そういう人を応援したいし仲良くなりたいと語ります。今日のゲストは株式会社インターナショナルアカデミー副学院長の対木孝成さんです。勉強よりもバスケが好きだった高校時代。ロータリーの交換留学で「本場アメリカでバスケがしたい!」とプレゼンし1年間のアメリカ留学を手に入れた。最後のプログラムは、自分と同じように留学をしていた多国籍の高校生300人が集められてのバスツアー。国が違えばリアクションも違う。車内がファンキーすぎて笑っちゃったと振り返ります。
株式会社インターナショナルアカデミー
株式会社インターナショナルアカデミー

2019年10月29日
第1662回 孔子76代目子孫 孔佩群さん
2016年から登別市役所勤務、論語の教育実践を通じて人材育成に携わっている。論語には、心正しく堂々と生きる力があるので、先祖が説いた五徳「仁・義・知・信・礼」を通じ、実践哲学として広く伝えていきたいと語ります。今日のゲストは孔子76代目子孫の孔佩群さんです。中国広東省生まれ。中国の小学校・専門学校の教諭を経て、2001年に日中友好交流研修を機に来日。二児の子育てに追われながら、独学で日本語能力試験1級を取得した。たまたま観光で訪れた栃木県の「足利学校」で、熱心に論語を教える様子を見て衝撃。日本人気質と論語の相性の良さを感じたと振り返ります。
*孔佩群さんは2020年3月11日に日本人に帰化され、お名前が孔令群さんになりました。
孔佩群さん Web
*孔佩群さんは2020年3月11日に日本人に帰化され、お名前が孔令群さんになりました。
孔佩群さん Web

2019年08月27日
第1638回 北海道教育委員会 委員 鶴羽佳子さん
HBCアナウンサー、NHKキャスターを経て、現在は研修講師をしている。新人社員研修では電話の取れない人も多いけれど、トレーニングを重ねれば「企業電話応対コンクール」で全道優勝するまでに。札幌東商業高校の生徒も4年連続出場しているが、やり続ける事で先生達の意識も変わってきたと感じる。「ことば+コミュニケーション」が大切なことを伝えたいと語ります。今日のゲストは北海道教育委員会委員の鶴羽佳子さんです。キャリアを買われ教育委員会に関わるように。すると北海道の子供達は全国と比べ体力が著しく低いことを知る。そこで地域の小学校で「運動教室」を始めた。遊びながらかけっこや鞠つき、ケンケンパだって運動のきっかけになると力を込めます。
北海道教育委員会
鶴羽佳子さんのオフィシャルブログ
北海道教育委員会
鶴羽佳子さんのオフィシャルブログ

2018年11月14日
第1522回 光塩学園調理製菓専門学校 学校長 南部ユンクィアンしず子さん
子供が喜ぶからと赤飯に甘納豆を乗せたのは、キャリアウーマンの先駆けだった母。昭和20年代、全道くまなく教えて周るほどの評判で、行く先々で甘納豆が売りきれた。いまも入学式の翌日の給食は、甘納豆のお赤飯だと語ります。今日のゲストは今年創立70周年を迎える、学校法人光塩学園理事長、光塩学園調理製菓専門学校長、光塩学園女子短期大学教授、附属幼稚園園長の南部ユンクィアンしず子さんです。和光大学卒業後、パリ大学へ留学し、フランス人と結婚した。食べ歩きが大好きな人でいろんなお店に二人で行ったし、料理が大好きな人で自宅での食事はほとんど彼がつくってくれた。日本に来て初めて「甘納豆のお赤飯」を食べた時は、これはスイーツなの?ごはんなの?と不思議がって食べていたと笑います。
学校法人光塩学園
学校法人光塩学園
