札幌人図鑑 › 芸術・文化
2014年09月02日
第794回 画家 山本雄基さん
キャンバスの上に散りばめられた丸。塗ると固まるマスキング液を塗っては剥がし、幾重にも重ねる事で不思議な奥行きと世界観を醸し出す。今日のゲストは画家の山本雄基さんです。中学高校と縁あって同じ美術教師に学ぶ。とても自由に美術を楽しむ姿が他の大人と違って見え、美術教師に憧れ札幌教育大学へ。時には泊まり込みで制作に打ち込み、美術に没頭する毎日が楽しかった。なので安定した教師に魅力を感じた一方で、予想出来ない人生を選択したと振り返る。2012年に滞在したベルリンでは沢山の刺激を受けた。帰国後は「札幌で制作する事」を意識するようになったと語ります。
1、マスキング液を塗っては剥がし
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1、マスキング液を塗っては剥がし
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2014年08月27日
第788回 フォトグラファー 露口啓二さん
2011年より撮影してきた写真作品「自然史」とその延長としての「福島_boundary」、そして福島を記録しつつ作品を制作している岩崎孝正の映像作品「福島の光景」を展示した。どうしても福島の第1原発周辺を撮らなくちゃと思いながら3年が経ってしまったと語る。今日のゲストは有限会社フレメン写真製作所 フォトグラファーの露口啓二さんです。中央大学映画研究会で活動し、映像に関わる仕事をしようと電通映画社へ。5人の先輩が作った先鋭な雑誌やカメラマンのアラーキーと出会う。写真はこんなにも自由でいいんだと思ったと振り返ります。
1、「自然史__北海道/福島/徳島」+「福島の光景」
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1、「自然史__北海道/福島/徳島」+「福島の光景」
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2014年07月23日
第753回 彫刻家 原田ミドーさん
交差点がアンダーパス化されており、信号で止まることなく安全に通行できる白石のサイクリングロード。壁面を地域の子供達と美しいモザイクタイルで飾ると、落書も無くなり快適になったと評判に。今日のゲストは彫刻家の原田ミドーさんです。東京造形大学で佐藤忠良氏に学ぶ。バルセロナのガウディ建築学校留学後、地元江別に帰り制作したモニュメント「風の門」は、解体煉瓦を活用して製作した力作。震災後、岩手県大船渡市の住民より「地域の人が集える場所を」と依頼があり、シンボル彫刻の製作を開始。白石サイクリングロードと共に今も制作は続いている。
1、白石 サイクリングロード
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1、白石 サイクリングロード
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2014年07月17日
第747回 彫刻家 谷口顕一郎さん
壁や道路などの破損した箇所「凹み」をモチーフに彫刻を制作。「凹み」の形を再現し、さらに折り畳んでいくことで層状のヴォリュームを持つ彫刻が生まれ、通常負のイメージを持つ「凹み」に新しい価値を与えている。今日のゲストは札幌国際芸術祭で作品を展示している彫刻家の谷口顕一郎さんです。500m美術館に展示された「凹み」は中央卸売り市場のもの。初めての作品は篠路の玉ねぎ倉庫だったと笑う。『凹みスタディー琴似川 北12条西20丁目ー』が第1回本郷新記念札幌彫刻賞受賞。受賞作は来年春完成予定の大通交流拠点地下広場に3年間展示され、札幌彫刻美術館にて個展も開催される。
*7/19-27 TEMPORARY SPACEにて個展あり
1、中央卸売市場の凹み
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*7/19-27 TEMPORARY SPACEにて個展あり
1、中央卸売市場の凹み
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2014年07月15日
第745回 現代美術家 上遠野敏さん
自然との共生・エネルギーにおける新たな創造・インフラ整備のあり方など。札幌国際芸術祭では500メートル美術館を会場に、北海道における近代化の象徴とも言える炭鉱跡地に焦点を合わせ、インスタレーションしている。今日のゲストは札幌市立大学デザイン学部教授現代美術家の上遠野敏さんです。近年は空知地区炭鉱跡地アートプロジェクトに取り組む。たとえば三笠市・奔別炭鉱ホッパー跡は、その空間そのものが美術館を超える存在感。過去から未来へ、アートの力をバトンにして人々へ伝えたいと語ります。
1、20世紀の肖像(炭鉱の記憶)
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1、20世紀の肖像(炭鉱の記憶)
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2014年04月08日
第677回 舞踏家 竹内実花さん
昨年、ヨミガタリストまっつさんと共演した舞台「人魚姫」。幻想的な光と神々しいダンスが話題に。今日のゲストは舞踏家の竹内実花さんです。バブルの頃はOLをして神経をすり減らしていた。バブル崩壊と共に今後の自分を見直そうと思い切って退職し様々な事にトライ。その中の一つが暗黒舞踏だった。スポーツもダンスも自信はなかったが、ワークショップを経て白塗りになりストリートで踊った。その後シアトルの劇場に呼ばれ、10カ国30都市の舞台に立つまでに。舞踏は日本の文化なのに国内より海外で評価されるのが残念と語ります。
1、東京を経由せずシアトルへ
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1、東京を経由せずシアトルへ
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2014年02月09日
第619回 アイヌアートプロジェクト 結城幸司さん
釧路生まれだが、8歳から横浜の叔母の元で育つ。大人になり自分のルーツであるアイヌ文化に憧れを抱くようになり北海道へ。しかしアイヌ文化は北海道ですら浸透しているとは言いがたい現実を知り落胆した。今日のゲストはアイヌアートプロジェクト代表の結城幸司さんです。木版画家として個展を開いたり、語り部として全国や海外でも活動をする一方、仲間と家族ぐるみで結成したアイヌアートプロジェクトでは、アイヌ音楽と融合させたロックバンドとして活躍。アートや音楽が繰り出す、壁のない世界を信じていると語ります。
1、今を生きる がキーワードだと思った
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2013年12月08日
第556回 画家 ひろじみゆさん
事務用品で使うような普通の油性ボールペンで、北海道に生息する動物達を生き生きと描く。今日のゲストは、画家のひろじみゆさんです。生まれも育ちも札幌だが、子供時代の南区中丿沢は上下水道が無く井戸水の生活。冬は汲み取りトイレが凍ったし、薪で暖を取るため薪割りも大変だった。それでも美しい四季の移ろいが満喫でき、大好きな動植物に囲まれる暮らしはとても楽しかった。今でも春先に山椒魚の産卵地へ出かけるのが楽しみ。しかしある時期からその場所に不法投棄が増え、山椒魚の卵が死んでしまった。美しい絵を通して伝えたい事とは。
1、ボールペン画を書いています
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1、ボールペン画を書いています
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2013年12月01日
第549回 バリトン歌手 大野浩司さん
昨年のPMFシンガーズに選ばれ大きな舞台を踏み、札響とキタラオペラで共演した際も、若いながらに壮年の役どころを見事に演じた。その美声に将来を期待される中、このたび新国立劇場のオペラ研修生の試験に合格。来年4月から3年間、一流の環境での勉強が待っている。今日のゲストはバリトン歌手の大野浩司さん。全国合唱コンクール金賞常連校である名門校、札幌手稲東中学校合唱部出身。3年で部長を務め、お世話になった顧問の先生が転勤前の最後の大会で惜しくも銀賞。悔しくて会場で大泣きしたと振り返ります。
1、中学時代の銀賞が悔しくて
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1、中学時代の銀賞が悔しくて
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2013年11月26日
第544回 オペラ歌手 南出薫さん
LCアルモーニカというオペラ団体を立ち上げて10年。その代表として団体をひっぱり、自ら出演しながら毎年大きな演目に挑戦してきた。今日のゲストはオペラ歌手の南出薫さんです。40歳の時、九州のコンクールでグランプリに輝いた事が転機に。この夏オペラ「ドン・カルロ」を北海道で初演し大好評。現在は若手からシニアまで指導し、オペラの楽しさ素晴らしさを広めている。今年度、LCアルモーニカとして道銀芸術文化奨励賞を受賞。おめでとうございます!
1、この夏10周年「ドン・カルロ」が大好評
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1、この夏10周年「ドン・カルロ」が大好評
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